胃の運動機能を良くする薬が効くこともあります。 [健康]

胃下垂だけの場合は、自覚症状はほとんどありません。また、胃下垂が原因で胃の筋肉がたるみ、胃の動きが悪くなる胃アトニーという病気があります。
胃下垂に胃炎や胃アトニーなどが加わると、胃もたれや膨満感などの不快な症状を起こしやすくなります。?胃アトニーになると、消化不良による胃もたれや胃痛、ゲップなどが起こります。
治療としては、胃下垂は病気ではないので、特に治療は行われません。
胃アトニーの場合には規則正しい生活を送る、食事を1日4回以上に分けて栄養価の高いものを少量ずつ食べる、腹筋を鍛える、などの生活指導が中心となります。
胃の運動機能を良くする薬が効くこともあります。
胃下垂かどうか自己診断する方法はありますか?
私はやせていますが、身長がとまってからずっと体型はかわっていません。
自分としてはもうちょっと太りたいのですが、食べてもかわらないのです。
友人は胃下垂ではないかと言います。
便秘の経験はなく、胃もたれにもなったことはありません。
ただ、急いで食べたときなどはずっとゲップがでます。
胃酸過多になることもあります。
鏡で横から見てみると、下腹が出ているように思えます。
毎日15分以上は歩いていますが、ほかに特に運動はしていません。
こういったことから胃下垂かどうか自分で診断する方法はありますか?
胃が正常な位置よりも垂れ下がっている状態が胃下垂ですが、胃に何らかの症状がないと病気としては認められません。太りたいとおっしゃいますが、胃下垂の人は、痩せて、体幹が細長い人や、経産婦、急に痩せて、腹壁の力が緩んできた人などに多いのが特徴とされています。また、胃だけでなく、他の内臓も下垂している人が多いようです。
性格的には神経質な傾向がありますから、神経的な要因で胃のもたれや膨満感、食道の狭窄感、便秘などと、これらの症状に対する不安感で、疲れやすい、倦怠感、心悸亢進などを訴える人がいます。
急いで食べた時などにゲップが出るのは、誰にでも共通した現象で、胃下垂が原因とは言い難いかも知れませんが、胃酸過多は胃の運動が低下している状態で、胃アトニーの症状です。胃下垂の人には、胃アトニーの人が多いようです。
以上のことからご判断いただきたいのですが、どうしても気懸かりになるのでしたら、バリウムを飲む胃のX線検査で診断が出来ますから検査を受けてみて下さい。
胃下垂と診断されたのでしたら、日頃から栄養豊富で、消化の良い食べ物を少しづつ、何回かに分けて食べるようにして、大食をしないようにし、胃に負担がかからないようにすることを習慣とすることや、食後に30分ほどの間、身体の右側を下にして横になり、食べた物が腸へ移動しやすいようにすることが大切です。
私の知人で胃下垂の男性がいますが、その人は、一日5回の食事をして、時間が許せば、必ず食後に横になっていますよ。その男性は、神経質で几帳面な性格ですから、この習慣をキッチリと実行していますよ。
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